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今年の観劇総括&『ロープ』
2006/12/21(Thu)
 水曜日に見てきた『ロープ』で、今年の観劇がすべて終了しました。せっかくなので、去年と同じように集計してみました。

  今年の戦績……25演目30公演。
 (去年の戦績……22演目34公演)

 総数は去年よりやや減りました。「通った」公演がなかったから、演目数は増えてますね。今年はミュージカルよりストレートプレイが多かった気がします。

  最もよく見たで賞     ……『ベガーズ・オペラ』『ダンス・オブ・ヴァンパイア』(各3回)
  最も考えさせられた演出家 ……ケラリーノ・サンドロビッチ(『労働者M』『カラフルメリィでオハヨ』『噂の男』)
  笑いだけならピカイチ   ……『残酷な神が支配する』(シベリア少女鉄道)
  ダンスが魅力的      ……『クレイジー・フォー・ユー』(劇団四季)
  今年のマイ総合優勝    ……『メタルマクベス』(劇団☆新感線)

 というところかなぁ。個人的に今年は「これはアタリ!」ってのはなかったです。ミュージカルよりストレートプレイが多かったせいでしょうか(ミュージカルの方が好きなので)
 最も通ったのはどちらも東宝(帝劇)公演ですが、演目が良くてチケ増やしたわけでなく、前売りの時点でいっぱい買ってたからです。どちらも2回ずつでも良かったかなぁ(すべて違う席種で比較できたのは良かったけど)。年末の『MA』といい、今年の東宝の新作ミューは個人的には、どれも「そこそこ」でした。来年に期待しよう。
 演出家のケラさんは、最初に見た『労働者M』は「???」だったのですが、何度目かの再演になる『カラフルメリィでオハヨ』は本当に秀逸でした。あんだけ笑わせて切なくさせてくれるストレートな作品はあまりないと思う。人間をとても愛しているやさしい作品だと思います。その後、夏に見た『噂の男』は正反対なダーク色でしたけど(苦笑)、あっちはあっちで難しくも面白かったし。今年の収穫。
 『残酷な神……』はオチで笑わせてもらった。『クレイジー』はダンスが売りのミュージカルではないかもしれませんが(カップルで見たいミューでダントツ一位だったらしいし)、あの振付師のダンスは個人的に好きなので。何でも使って踊っちゃうし、踊ることが楽しくて仕方ない、という雰囲気が素敵だったと思います。
 総合的に一番良かったのは『メタルマクベス』。順当なところですが、やはりこれが一番気に入りました。原作(?)がシェークスピアで、新感線とクドカンのコラボで、役者も上手な人集めて、ガツンとみせてくれました。感謝。


 以下、今年もNODA-MAPでしめくくりとなった『ロープ』の感想を。
 プロレスの「ロープ」の中(リング上)では、どんな八百長も暴力もエンターテインメントとなってしまう、という前提のもとに、プロレスラーや報道関係者たちによって試合が進められ、リング上の世界のリアリティの無さが、戦争のリアリティの無さとリンクする。そこでリアルを自覚して戦場(試合・戦争)から逃げ出した青年が、命の重さを知る、という感じのお話です(ものすごく省略してますが)
 ロープの中の試合が「演じられているもの」だと知っていても止められない、それどころかどんどんエスカレートしていく悲劇だというのは、わかっていても切ないですね。恐怖におびえて戦っているのに「俺たちは正義だー」と叫んでいる兵士は誇らしげでもあり、つらそうでもあり、そんなごちゃごちゃな気持ちでの戦い方は、やはり「悲しい」と思います。
 史実に基づくらしい、ベトナム戦争の一つの村が数時間で全滅させられた(「一般人」の村人が全員虐殺された)話がプロレス風ナレーションで語られたのは、ずしんときました。一人一人の命が重たいはずなのに、軽やかに「○○さん一家を倒したー!」で済まされてしまうから。古館さんの力の入ったナレーションでなく、宮沢りえがナレーションしていた分、「熱さ」より「むなしさ」がにじんでいた気もしますし(ナレーションのプロでない彼女に語らせたのは「狙い」なのか「ミス」なのか判断が難しいところです)

 野田さんの言葉あそびは相変わらず素晴らしいと思うのですが、「ロープの中」と「戦争」のリンクは結構ストレートだったと思います。どちらも「戦場」の一言でくくってしまえるから。もうちょっとひねってても面白かったかもしれませんね。
 役者さんはできる人が多くて、安心して見ていられました。不満、というか、やや違和感があったのは宮沢りえさんの「中継」の軽さかな(演出意図なのかわかりませんが、色々考えさせられました)。あと、今回はじめて藤原竜也くんの演技が「やや重」であることがわかった気がします。ベトナム戦争の部分のときは説得力が増して迫力あるんだけど、漫画の効果音のリアリティの無さについてまで重く語らなくてもいいと思うのに。蜷川さんに育てられたからかなー。

 まあ、でも色々楽しめたし、考えさせられた舞台でした。今年もクオリティの高い良い舞台で締めくくらせてもらえたと思います。満足。

 おまけ。
 個人的なツボは、藤原竜也くんが登場するはずのシーンで出てきた橋本じゅんさんが「オレはキラ(※デスノ)じゃねーっ」と絶叫したところでした。そうだよね、ヤツは映画館では月だもんね。
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