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表裏源内蛙合戦
2008/11/28(Fri)
 久しぶりに舞台を見てきました。「井上ひさし×蜷川幸雄」、シアターコクーンにて興行中の『表裏源内蛙合戦』。平賀源内の一生を描いた作品で、休憩時間を合わせると4時間にもなります。
 主役は上川隆也さん(表・源内)&勝村政信さん(裏・源内)。前回見た舞台も上川さんの作品(夏のホラー劇)だったような気がしますが、気にしてはいけません(笑)

 以下、感想やらネタバレやらいろいろあるので、興味ある方だけどうぞ。
 では感想箇条書き~

 1.井上さんの言葉あそびの妙は素晴らしかった
 2.主人公コンビの演技は絶品だった
 3.役者さんが頑張ってる舞台だった

 4.ギャグ・コメディがぎこちない(「言葉遊び」以外では微妙)
 5.ムダに長い場面が散見された(簡略化すればテンポよくなるのに)


 読了後の後味が悪いのはイヤなので、先に批判(4・5)について書きます。
 正直言って、作品としては「つまらない」と思ったんです。脚本も演出も。もともと初演が1970年代前半だから、昔の匂いがするのはわかるのですが、一部書き改めたというのなら、そういうところにも気を使って欲しかった。例えば、源内の長崎留学中の場面で何度も「長崎は今日も雨だった」って歌が流れるのですが(初演時の流行歌だったらしい)、私にしてみたら生まれる前の歌だからあまり興味ないし、何度も歌われると「おもしろさ」より「くどさ」を感じてしまうんですよね。
 ふとした場面で、ちょっとした演出で「良い」「おもしろい」と思えるものはアレコレあるのに、総合すると「イマイチ」になってしまっているようで、どうもそこが残念でした。
 なお、演出(脚本指示?)で一番ツボだったのは「舞台で廻り舞台が使われるようになる」という年の場面で、キャストの皆さんが手動(足動?)で廻り舞台を「再現」していた点でした。少しずつ少しずつぴょこぴょこと動く演技に、本気で大笑いしました。超GJ。

 1~3の感想は……1と2・3に分けられるかな。
 井上ひさしさんの言葉の選び方・使い方の巧みさは以前から感じていますが、今回も相変わらず素敵でした。吉原の場面の言い回しが特に好き。ただ、井上さんの言葉遊びって、個人的には「歌向き」ではないと思うんですよね……毎回メロディのノリが悪くてスベっている印象を受けるので。私と脚本家の、音楽の好みが違うせいかなあ。
 1・3の役者さんの演技は、皆さん本当に熱演されていました。主役以外では田沼意次・松平頼慕あたりの演技が好きです。前者は渋みがよく、後者は軽薄バカそうなのに決して軽くないバランスがよろしかったと思います。
 だがしかし、何といってもやっぱり主役二人が最高。表の源内も裏の源内も素晴らしかった。それぞれの単体の演技も、二人の場面も。詳しく場面を上げていくとキリがないのですが、表は秋田の場面からラストまでの「人間らしさ」が好き。裏は黒子役全般とワルそうに見えて源内のことを心から評価しているところが好き。あと、いろんな意味で鳥肌だったのは腑分けのシーン。表も裏も怖かったけど迫力あって凄かった……

 あとね。
 これは私の勝手な解釈ですが、裏の源内は「表の源内」“だけ”が大切だったんだろうと思うんです。一方の表の源内は、自分勝手で自己顕示欲の強い人間だったけど、自分以外の人も思いやることができた。その差が、裏源内にとっての表源内の「もどかしい」ところで、表源内にとっての裏源内の「許しがたい」ところだったんだろうなって。
 その差が結局「弟子殺し」につながると思うと、切ないですね。裏源内が子供への愛し方を間違えている「モンスターペアレント」に見えてきます(え?)

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