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親子の血は
2007/02/27(Tue)
 引越しの荷物を片付けていると、普段はダンボール箱の中やクローゼットの奥にしまわれている色々なものを見る機会があります。

 母の私物は、最近やってる点字関連が目立つところに置かれていますが、本棚を見るとお茶(武者小路千家)、お花(多分草月流)、お作法(小笠原流)。和箪笥にぎょうさんつまったお着物。書道関係もあったかな。地方出身のせいか、親戚にお茶とお花の先生がいて習ってたせいか、和風な内容です。
 こういうのを見ると、ちょっとうらやましいです。娘の私はお茶(裏千家)と書道をちょっとずつしかできませんから。機会があればお茶を習い直してみたいし、お花も着付けもお作法も憧れますが、先立つものがありません。一番(?)実用的と思われるお花はやってみたいんですけどね。お花を花瓶に生けるセンスが欲しい……

 父の私物は大半が本。うちの父はそこそこ教育熱心なせいか、自分が好きなものを子どもに提示する傾向があって、小さい頃からいろいろ読んできてはいるんですよ。小学生のときは『ヤンボウニンボウトンボウ』とかいう白いサルの三兄弟の本を(父が若い頃にラジオで聴いてたらしい)、中学時代は秋山ジョージの漫画とか、三浦綾子(←彼女ははまりました)とか。大学以降は司馬遼太郎を教えられ(国盗物語は私が借りたままになってます)、山本周五郎の『赤ひげ診療譚』も父の勧めで読みました(これも借りたまま)。ほかにも『ソフィーの世界』とか『ワイルドスワン』とか、流行りものも、父が買って読み終わるとあれこれ読ませてもらってました。
 で、父の本棚を見ると、父が大学時代の岩波文庫らしきものがあるのですが(ほとんど紙が変色してる)、私が読んでみたい本がずらっと並んでいてびっくりしました。「うちにゲーテのファウストがあったのか」とか「堀辰雄がいるわ」とか。自分で買って、気に入って大事にとってある本と同じものとかもあったし。
 嗜好って受け継がれるんだなぁ……と本棚を前にしみじみと感慨にふけってしまいました。


 ちなみに、今回見つけた父の私物で一番驚いたものは、前の私の部屋のクローゼットにしまわれていたダンボール箱から見つかりました。

私:お父さん、「仕舞型附」って書いてある和綴じの本があるんだけど、これ、能?
父:ああ、それはお父さんが謡曲習ってたときのだよ。
私:謡曲やってたの!?
父:まだ独身だった頃ね。
私:(しかし金剛流とはマイナーな……がさごそ)『鞍馬天狗』とか『敦盛』とかあるね。
父:あ、『鞍馬天狗』わかる?(←なんだか嬉しそう)
私:いや、名前くらいだけど。で、これ、どうするの?
父:いらないから任せるよ。
私:そう? なら自分で読んでから友達(能楽好きな高校同級生)にあげようかな。

 そういえば、大河ドラマ等で信長公が『敦盛』を舞ってるとき、一緒にうたってるのを見たことあったような。他にも『橋弁慶』とか『紅葉狩』とかもありました。本に挟まっていた能のチケットから察するに昭和50年頃のようです。
 でも、なんというか、この「謡曲を習う」というぶっ飛んだ(ホメてます)ことをするあたりが、私の父だなぁ、と納得できてしまうことが、嬉しいような、悲しいような、複雑な気持ちです。
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