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文章力
2009/07/05(Sun)
 しばらく前に新書のコーナーをブラブラしていたときに、昔好きだった「某アニメ」の脚本家兼作家さんの新書を見つけたんですね。「某アニメ」ファンにとって、その作家さんは、最初はありがたい存在だったけど、ワンパターンとかキャラ壊しまくりとか続編アニメへの恨み(?)とかで、今では好き嫌いがはっきり分かれる作家さんになっています。
 私も苦手になって久しかったのですが、懐かしい人物の新書ということで、どんなことを書いているのだろう、と手にとってみたのです……が、読んでビックリ。

 この人、ものすごく文章ヘタ。

 言葉を積み重ねて状況や心情を描写していくんじゃなくて、思いつくままに、勢いだけで書いてしまっている。書いている内容はさらにひどくて、自分の過去の栄光と挫折(後半まで読み進められなかったけど、多分)で、「オレがオレが」って内容ばかり。有名アニメAがどんな経緯で作られたとか、有名アニメBがどんなに売れたかとか、私が好きだった「某アニメ」のノベライズがどんだけ成功して、そこから小説家になりあがったとか。言葉も書いてあることも、すごく薄っぺらい。
 アニメのノラベイズは“会話と擬音多用”という脚本っぽい体裁で、言葉を積み上げていくスタイルではなかったのですが、それはそれで読みやすいと思っていた(はずな)のに。これが「言葉」を武器にしているはずの人の文章なのか、と愕然としました。

 昔好きだったアニメへのわだかまりから、あまり好意的に見られない人物だという自覚はありますし、今回の新書で、自分の好きだったアニメはこの人にとって「小説家になるための踏み台」に近い扱いをされていたことへのショックやら怒りやらはあります(本人が「同人的小説」と思って書いていても、その小説を読むファンは「アニメの脚本家が書いた公式なノベル」と認識するんだよ)
 でも、そんなこと全部捨て置いても、この新書はありえない。自分の栄枯盛衰を語りたいなら、普通のエッセイでええやん。「新書」ってそういう本だったっけ? あらゆる意味で納得いかないです。

 この新書を(途中まででも)読んでよかったと思ったのは唯一、脚本家見習い時代の「"I LOVE YOU"の訳を100種類作れ」という課題の話だけでした。同期(個人名は忘れました)が一番目に書いた訳が「アンタなんて大嫌い」だった、ってエピソード。夏目漱石の「月がきれい」の訳も好きですが、こういう言葉の機微を知ることができると嬉しくなります。
 しかし、こういう言葉を使える仕事仲間がいて、そういう言葉を聞く機会がいっぱいあるはずなのに、なぜこの作者はああなのだろう……

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