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オセロ
2011/05/05(Thu)
 シェークスピアの四大悲劇のひとつで、最も単純明快と思われる『オセロ』は、中学時代に文庫本で読んで以来、好きな作品のひとつです。
 劇団☆新感線のシェークスピア翻案シリーズ(?)で今回は『オセロ』をやるということで、いそいそと出かけてきました。

 以下、ネタバレ注意。

 ストーリーは有名だから省略しm(蹴)……ええと、すみません、やりなおします。
 日本人とブラジル人のハーフ(原作では黒人)のオセロが、若くて美人なモナ(デズデモーナ)を奥さんにもらってラブラブになるけど、ミミナシ(イアゴー)に妻の不貞を吹き込まれて疑心暗鬼に陥り、妻を殺してしまい、その後真実を知って自ら命を絶つ物語です。
 自らの生まれを気にしている人の、こんな自分があんな美しくて可愛い妻に本当に愛されているだろうか、という内心の不安が、讒言によって増大されてしまったことが引き起こした悲劇ですね。

 泣いた。ボロボロ泣いた。
 妻が夫に殺されるところで泣き、イアゴー義弟(原作のイアゴー妻の役を姉弟で振り分けた模様)が刺された後の血を吐くような思いを聞いて泣き、オセロが亡くなったデズデモーナを宝物のようにやさしく扱っているところでまた泣いた。原作『オセロ』が好きなので、これはもう仕方ないです。

 今回ボロ泣きしたのは、原作好きだったことはもちろんですが、ここ数ヶ月で黒人さんへの差別に関する認識が少し深まったことも大きいと思います(「日本びいきの外人を見るとなんか和むスレのまとめ」を全ログ読破しました)
 日本にいると「日本人-外国人」という差は大きいけど「白人-黒人」というのは、それほど重視されない。肌の色や出身国や宗教が違うだけで、3K仕事しかもらえなかったり、交通機関で隣の席に座らない、ということが「今も」当たり前だと知らなかったのです。
 日本人は、「区別」はするけど、「差別」はほとんどしない(たとえあっても表に出すことはない)。「差別」されてきた人たちが日本で差別されない喜びを語るエピソードをたくさん読んでしまうと、オセロの疑心暗鬼も無理ないのかもしれないと思うのです。
 シェークスピアの時代でさえ、肌の色が違う「オセロ」を嘲笑する対象としてでなく、純粋に悲劇的な人物として描かれているのが珍しかったみたいですからね。こういう作品が生まれたことが純粋に不思議です。

 有名&個性的な役者さんがほとんど出演していない、と言われていたけど、「新感線にしては」という感じではないかと。私自身は気になりませんでした。
 小ネタとしては冒頭の他病室にいる「タイムスリップした脚本家」ネタと「粟根さんの出オチ」が楽しかったです。

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