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復活/カノン
2012/01/14(Sat)
 宝塚観劇報告その1。
 花組さんの大劇場公演で、お芝居がトルストイ原作の『復活』、レビューが『カノン』という新作作品です。
 以下、簡潔な感想ながらネタバレ注意。

 まずはミュージカル『復活』から。
 若い公爵さんが学生時代におつきあいした侍女が裁判の被告として陪審員の公爵の前に現れた(ヅカ版では侍女サイドが「公爵は本気でなかった」と“思い込み”姿を消していた)。公爵家を辞した後、身寄りがなくて行き場をなくして娼婦に身を落とし、売春宿でお客の財産を狙った娼婦仲間たちにだまされて、お客に毒薬入りワインを飲ませてしまったという。自分とのつきあいが(彼女の人生転落の)発端だと知った公爵は反省して被告女性の待遇改善や再審のために私財をなげうつ。双方に再び芽生える恋慕の情。しかし前途輝かしい若公爵と、かつて侍女や娼婦で(故意でなくても)殺人犯という女性が結ばれるのは社会の常識として許されない。皇帝への直訴が認められて無罪となったとき、侍女は公爵への思いを自ら断ち切って、収容生活を共にしていた政治犯と結婚するのであった……。

 原作(トルストイ)は読んでいませんが、そちらでは侍女との仲は「遊び」だっただろうと思っています。ヅカ版だから公爵が美しく描かれているのでしょう。そして、かつて本気の恋をしていたからこそ、劇中で芽生えてくる感情が本物の恋慕に思え、そして最後のヒロインの結婚が唐突に見えてきます。
 当時のロシアの階級社会は現在の私たちの想像以上に厳しいものだろうとは思いますが、それにしても釈然としない。それまでずっと沈痛な表情で真摯にヒロインに尽くしてきた公爵が、無罪になった連絡を受けて初めて喜色をうかべて面会に行くんです。ようやく笑顔になれたのに、同時刻にヒロインは逃げるように別な男と式を挙げていた。公爵さまが可哀想で切なかったです。
 本気で公爵に申し訳ないと思うなら、獄中生活への援助自体断る気概を見せればいいのに。──まあ、当時の価値観では女性が自ら身を引くことが美徳とされたんだろうし、公爵自身がヒロインの意思などお構いなく勝手にガンガン援助していたから(偉い人の行動を)被告が牢屋から止めることなんてできやしないんだろうけど、それでも納得いかないです。

 宝塚版ストーリー(というか、当時の価値観?)への不満はこれくらいにして。
 公爵さま(トップ男役さん)は文句なくかっこよかった。彼は何一つ悪くないように描かれていて(陪審員やっていた裁判で知らんぷりしたシーンは省略されている・苦笑)、アホなくらい献身的に尽くそうとする姿は良かったと思います。その親友で、公爵の願いをかなえるべく奔走する友人(二番手さん)も良かった。物語の暗い本筋に明るい雰囲気を流し込んでいて、しかもそれが本筋の重さを壊さない程度に加減している印象。トップ&二番手が同期なせいもあるのでしょうが、すごくしっくりくる親友でした(二人がしっくりくる分、他の友人が印象薄かったのは残念でしたが・苦笑)。あとは弁護士さんと刑務所の軍人さんコンビも見ていて楽しかったです。

 ショーは……ごめん、記憶が薄れている。パンフレットを見て確認しよう。
 美術館の画面は演出が美しかったですね。あとはデュエットダンスが2組で珍しい印象を受けました(トップさんファンも2番手さんファンも心中穏やかじゃないだろうなあ・遠い目)。デュエダンは、どちらもお衣装が綺麗でした。

 あまり内容に触れていない気もしますが、今思い出せる感想は大体書いたので、このくらいにしておきます。東京公演は観にいきませんが、千秋楽まで皆さん頑張ってください。

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